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Enterprise Apps Now

-社内で調査した国内外のエンタープライズアプリやサービスを随時ご紹介-

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今の時代の「欲しい」を揃えたクラウドBIサービス「Domo(ドーモ) BI」

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昨年12月のSalesforce World Tour Tokyoに出展していたり、Facebookのニュースフィードで度々広告を目にしていたダッシュボードサービス「Domo BI」。Omnitureの共同創業者であるJosh Jamesが2010年に立ち上げ、現在までにワールドワイドで1,000社、国内でも既に50社の導入実績があるとのことです。

以前からどんなものだろうと気になっていたのですが、長くステルスで動いていたようでざくっとした説明しか目にすることがありませんでしたが、先日それが解除され、国内のHP含め、急速に情報公開が始まっています。

私も先日ようやくちゃんと説明を受けて、なんとなくですがDomoの魅力がわかった気がします。国内で今後どういった動きを見せるかはまだわかりませんが、こと自己視点で言えば、お金さえ許せば導入を考えたいと思えるものでしたので、ご紹介したいと思います。

Domo概要

Domoの使い方としては、主要やソフトウェアやサービスと接続できるコネクターやオンプレミスのソフトウェアと連携するためのWorkbenchを利用してDomoに取り込み、ETL等のツールを利用して人の目でデータを使える状態にし、カードと呼ばれるダッシュボードの構成要素を作成した上でダッシュボード(ページと言うようです)を作ります。

コネクターが提供されているサービスに関しては、過去のユーザーの利用動向を活かしたカードを勝手に作ってくれるみたいですね

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ダッシュボード上に表示されているカードをクリックすると詳細画面に遷移し、明細等も参照することが可能です。チャート等の各要素に対するドリルダウンも当然設定でき、ドリルダウンした先ごとにまたカードを作っておくようなイメージです。

カード詳細、データを表現するチャートの豊富さもウリのようです

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DomoのHPに掲載されているメッセージは「必要な情報にアクセス」「どんなデータソースにも接続可能」「理想のダッシュボードを実現」「どこからでも情報にアクセス可能」「全員が同一の指標を共有」と、最近のBIツールであれば近しいメッセージを発信されているのではないかと思います。

個人的にDomoに感じている魅力はそうしたメッセージのリアリティです。具体的にダッシュボードを作成し、作成したダッシュボードをどう使うか、利用シーンまで含めて実現できそうな気分になりました。もちろん企業規模や現在のシステム環境によってその難易度は大きく変化するとは思いますが。

自己視点ですが、Domoに感じた魅力は下記の3点です。

  1. 環境構築のためにエンジニアの力を借りる必要がない
  2. 自社が利用しているデータソースに容易に接続することができる
  3. 作成したデータ(ダッシュボード)を元にした今どきのコラボレーション機能が充実している

環境構築のためにエンジニアの力を借りる必要がない

Domoは純粋なクラウドサービスで、ダッシュボードを構築するための一通りの機能、ツールがすぐに使える状態で提供されています。

データソースから取得したデータを格納するDWH、取得したデータを加工・結合するETLやFusion機能、直感的な操作でチャート等を作成できるビルダー機能などなど。従来であればエンジニアによるサーバー(クラウドでもいい)の用意やセットアップを経なければ利用することさえ出来なかったツール達をサインアップ(高額なのでちゃんと契約する必要があるでしょうが)するだけで使えるようになる。これは魅力的です。

例えばETL機能。当然Domo専用にはなりますが、ブラウザ上で利用できます

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理由は単純で、環境を構築・維持するための人員を必要とせず、データがわかっている人が直接使えるからです。例えば弊社も社内システムは全てSaaSを利用していますが、その選定や利用は基本、私一人で行っています。

メンバーの力量を考慮すれば、様々なソフトウェアの環境構築や維持も可能ですが、そこに割くリソースや時間はそうかけられません。これは企業規模が変わればリソースのゆとりは変わりますが、リソースが必要であることには変わりません。

Domoに関しては、ことソフトウェアを使うための環境構築は必要ないため、おそらく自力で一歩ずつ進めていくことができる。それを魅力に感じる人は多いのではないかと思います。

自社が利用しているデータソースに容易に接続することができる(できそう)

ダッシュボードを作る上で、自分が参照したいシステムのデータを取り出せるイメージが湧くことは非常に重要です。Domoは既存のSaaS、オンプレミスのソフトウェアと接続する数百のコネクターを既に提供しています。こと海外には同種のダッシュボードサービスがそれなりに存在しますが、Domoほどの数を持ったサービスは見当たりません。

SalesforceやSAP、shopfyなど様々なサービスとのコネクターが提供されています

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試せているわけではないため、実際にどれだけ容易なのかはわかりませんが、海外で展開されている主要なサービスであればクリック操作で接続設定が可能だと見ています。期待値も込めていますが、以前ご紹介したイベントドリブンのシステム連携サービス「Zapier」と同程度の容易さで設定できるのではないかと思います。

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これはZapierも同じですが、提供されているコネクターの大半は国外のサービスを対象としたものなので、国内サービスやソフトウェアとの連携が中心となる企業では使えるコネクターが少ない可能性があります。裏を返すと、Zapierを便利に使えている企業であれば、Domoのコネクターの恩恵も受けやすいのでしょうね。

ただ、CSVやローカルのEXCELデータへの対応はもちろん、オンプレミスのシステムと連携するためのWorkbenchと呼ばれるツールも提供されている他、OracleやSQLサーバーといったデータベースとのコネクターも提供されていることを考慮すると、難易度は変わりますが利用は可能だと思います。

今どきのコラボレーション機能が充実している

Domoでは、カードごとのコミュニケーションを行うためのDomoBuzzと呼ばれる機能がついています。カードに対する補足説明をしたり、カードを見せたい相手にメンションを付けて共有することもできます。あるカード内のデータに対する説明のために、他のカードをコメント上に埋め込んだりすることもできるようです。

DomoBuzz。コメント欄は普段隠れていて、必要な時に表示して利用するタイプ。

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コメントをしたときにカードの状態(スナップショット)も保持できるように見えます(未確認)。

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こうしたコミュニケーション機能は、つくりが中途半端だと全く使われない機能になってしまいますが、Domoについては高い本気度を感じます。コメントができ、コメントごとに返信をつけられ、メンションや他の情報の埋め込み機能が整っていて、システムとしての通知機能やメールにちゃんと通知がなされる。FacebookやTwitter等のソーシャルメディアを利用する上ではみな普通の機能なのですが、この「普通」をしっかりと実装しできているものは意外と少ないものです。

実業務で試せているわけではないため、その軽快さや細かい使い勝手など、本当に使いやすいのかはわかりませんが、自社で必要な情報をダッシュボード上に揃えられたら普通に使う機能なのではないかと思います。

ちなみに、TrelloっぽいUIを備えたタスク管理機能もあります。

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 こうしたダッシュボードサービスとコラボレーション機能は相性がいいと思っています。あらゆるツールで提供されていることもあり、コメントがいろんなツールに散ってしまう問題はありますが、機能すれば1日に数回もしくは常時表示した状態で使われる可能性があるツールの場合、コメントに気づきやすかったり、コメントの役割や議論の内容が明確になりやすい可能性があるからですね。そうした機能が充実していることは魅力です。

ただ1点問題があるとすると、こうしたコミュニケーションスタイルが、国内のDomoのようなBIツールを導入できる層が慣れていない可能性があることです。慣れている層であれば当たり前のように嬉しい機能でも、慣れていない層にとっては価値を感じられない可能性がありますね。

ちなみに、Domoにはページと呼ばれるダッシュボード内のカードをスライドショー形式にする機能があり、このスライドショーはWebで外部に共有したりWebサイトに埋め込んだりすることが可能です。その他、EXCELやPowerpointにエクスポートしたりと、一生懸命作ったダッシュボードを活用するための機能が揃っているのもDomoの特長だと思います。公開されたスライドショーを参照する分にはライセンス費用もかかりません。

価格

価格は非公開とのことで、ここには明記しませんが、価格帯としてはSalesforceのAnalytics Cloudと同レベルの価格帯だと思います。一般的なBIツールの導入費用を思うと決して高すぎる価格ではありませんが、中小企業が導入するには勇気のいる価格ですね。私たちには手が届きません。。

まとめ

なんとなくDomoを褒めちぎった内容になりましたが、現時点では「使えるところには使える」といったイメージです。コラボレーション機能をはじめ、今ならあって欲しいと感じる機能がちゃんと用意されている感じです。私たちのように海外のサービスを多用していたり、現在公開されている事例のようにWebアクセス解析が軸になっているケースではすぐにでも導入でき、強力に機能するのではないかと思います。

既に海外では1000社の実績があることから、かなりのパターンを乗り越えた上でステルスモードを解除していると思いますので、こと国内に関してはこれからどう売りさばかれ、実績を重ねていけるかがカギになるのでしょうね。

こうしたサービスの認知度が上がることで、競合他社がどういった動きを見せるのかが楽しみです。

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