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Quip:ちょっとした備忘録の共有には最強な気がするワープロ付メッセンジャー

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年末なので、買い物を頼んだり頼まれたりすることも多いのではないかと思いますが、買い物に行ったり、ちょっとしたやることを共有したりするのも、今だとLINEやFacebookメッセンジャーなどのチャットが中心なのではないかと思いますが、家族や仲間とちょっとしたタスクや買い物のやり取りをしていると、ちょっとイライラすることありませんか?

「ちょっと先の買い物やお仕事」を忘れないようにしたい

例えば、家に帰る直前に「xxと△△と□□買ってきて!」って状況は良くあると思います。これは別に大して問題ではないですね。最寄り駅につくまでに大してチャットするわけでもないですし、仮にしたとしても、最寄り駅についたときに、ざっと見返せば買い物リストを見つけられます。問題は、「ちょっと先の買い物」です。

具体的には、「来週のどっかで仕事部屋の電球買ってきてよ」のようなケースです。その部屋の電球はちょっと特殊で、近所のコンビニやスーパーには売っていない。だから、平日の空いた時間に家電量販店とか、場合によっては購入した店舗に行かなければいけないかもしれない、といったケース。これが困る。

こういった買い物は、「買い物をしよう! 買うもの考えよう!」と張り切っても事前には出てきません。ふと思い出して、それを忘れないために「あれ買わなきゃ」と相手に伝えます。もちろんそれを忘れずに買えることもありますが、買えないことも多いのではないでしょうか? 

こんな時、普段使っているチャットに「ちょっと書き残しておく場所が欲しい!」と、考えたことはないでしょうか。今回ご紹介するQuipは、まさにそんなサービスです。

Quipを使ってメッセンジャーと一緒に備忘録(文書)を使おう

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Quipをスマートフォン等で予備知識なしで利用すると、LINEやFacebookメッセンジャーのようなチャットアプリのように見えます。Quipが異なるのは、チャットごとに「文書」を作成できるワープロ機能がついていること。このワープロは共同編集が可能ですので、備忘録等の共有にとても向いています。

例えば買い物であれば、普段はチャットを使って「xx買ってきて!」と書くようなケースでも、「買い物リストに書いたから、それを適当に買ってきて!」と書けるわけです。

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また、文書の更新状況はチャット側に流れてきますので、「□□と××買ったよ」と書かずに「いくつか買った」と書くだけで済みますし、誰がどのタイミングで文書を更新したのかもわかります。

と、言うわけで、Quipを利用すると、会話によって流れてしまうチャットとは別に、共同で編集できる備忘録や買い物リストを利用できるようになります。仕事なら別ですが、買い物や備忘録にタスク管理アプリを利用するのはちょっと敷居が高いため、メモようなの気軽さでチェックリストを共有できるQuipは魅力的です。

また、Quipが特徴的なのは、高機能なワープロを提供していながらも、チャットの操作性を崩していないこと、チャットがワープロのおまけ機能になっていないことです。ですので、普段LINE等を利用している人も、それほど違和感なくQuipを利用できるのではないかと思います。

おわりに

先日紹介したIncがチャット機能をあえて実装せず、他のチャットツールと連携しているのに対し、Quipはワープロ機能とチャット機能の一体化をとても重視している印象があります。とはいえ、文書のみで業務を網羅することはできないため、今後その補完のための手段をどう選択していくのかが気になるサービスです。

ワープロと言う、現状Officeソフトで回っている領域であるため、実業務への適用の敷居は高いかもしれませんが、今回紹介した備忘録としての用途は単純に便利ですので、Quipをちょっと試してみるには向いた使い方だと思います。

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quip.com