私がAppExchangeを見始めてから、USのAppExchangeの人気ランキング1位に居続けているアプリです。アプリの正式名称は「dataloader.io」ですが、AppExchange上は「Dataloder for Salesforce」と、文字通りSalesforce用のデータローダーです。
できることはIMPORT/EXPORT/DELETEです。この記事の表題で「日本語でインポートはできず」と書きましたが、EXPORT(エクスポート)は正しく動作しました。おそらく、DELTEE(削除)も動くのではないかと思います。IMPORTに関しても、CSVファイルの読み込み時にエラーになっているだけですので、Salesforceの言語設定を英語にし、エクスポートじの項目情報をすべて英語にすることで、ひょっとしたら利用できるかもしれません(未確認)。
操作は非常にシンプルで、Salesforceのオブジェクト名と項目名の意味が理解出来ている方であればだれでも活用できるツールだと思います。IMPORTを例に説明すると、オブジェクトを選択し(これも日本語検索が可能でした)、エクスポートする項目を選択し、内容を確認して実行もしくは保存するだけです。
保存したTask(実行セットをTaskと呼ぶようです)はその場で実行するだけでなく、時・日・週・月単位でスケジューリングして実行することができます。
また、これはインポート及びエクスポートのいずれでもそうですが、保存先や読み込み先としてクラウドストレージ(BOXおよびDropbox)やFTPが利用できるため、クラウドストレージ経由で社内にCSVを渡してバッチ連携・・・みたいなことも軽くできそうです。今後はDatabaseにも対応するようですね。
価格は手動前提に運用する分には無償で利用でき、バッチ利用するためには有償契約が必要というイメージですね。月額299ドルですので、月額3万円強ですので、本格的なデータ連携ツールたちを利用することを想定するとかなり安価だと思います。
Enterprise分野なので仕方ないのですが、基本、データ連携ツールは高額なものが多いため、Salesforceの利用範囲や用途によってはデータ連携ツール自体に大きなコストをかけられないケースも多々あるのではないかと思います。Datalodaer.ioはデータ加工に関する機能はなく、データの出し入れだけですが、クラウドストレージやFTPを利用したデータ転送をうまく利用すれば、ちょっとしたインプリを加えれば多くの用途に適応出来てしまう可能性もあります・・・日本語が通れば・・・ですが。
ちなみに、Dataloder.ioの開発元はMulusoft社で、Anypoint Platformといういわゆる「本格的なデータ連携ツール」を提供している会社です。つい先日発表された「Salesforce1 Lightning Connect」への対応もアナウンスされていました。
ちなみに、クラウドサービスとの連携を前提にしたCloud Hubの価格は月額1,200ドルから。Dataloder.ioで事足りなくなった場合はこちらで、という導線にもなっているのでしょうね。
現状、AppExchangeのランキングで1位になっているわけですから、その役割も果たせているのかもしれません。
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Data Loader for Salesforce - MuleSoft Inc - AppExchange