英語圏では根強い人気があると聞くGoogle AppsとSalesforceの同期アプリ。英語圏のAppExchangeではランキング上位にそれなりに掲載されていましたので、自社利用も視野にいれて試してます。その中からいくつかご紹介していこうかと思います。まずはこの「AutoMagic Sync」です。なかなかいいですこれ。
※2015年3月3日追記 : 有償化されたようです。
SalesforceとGoogle Appsをプラグインなしで同期できる「AutoMagic Sync」のカレンダー同期機能が有償化されました - Enterprise Apps Now
2020.5.10 残念ながらサービス終了したようです。
概要
現状公開されているこのタイプのサービスはGoogle Chromeの拡張機能(プラグイン)を利用しているアプリが多いのですが、このAutoMagic Syncはサーバー側で同期設定が可能です。
同期が可能なのは「Contacts」「Events」「Mail」です。ContactsはGmailの連絡先とSalesforceのリード及び取引先責任者と同期することができます。これは、勝手に同期されるわけではなく、Salesforceのリードや取引先責任者に登録する連絡先を選択したうえで実施できます。両者に登録されたのちは自動的に同期されるようですね。
Eventはカレンダーです。カレンダーはGoogleカレンダーのすべてのイベントを同期するか、リードや取引先責任者に関連するイベントだけを同期するかどうかを選べます。残念なのは同期するカレンダーの選択はできず、各利用者のプライマリーカレンダーが自動的に選択されるようです。
Mailはメールですね。同期したContactに関連したメールを同期してくれるようです。ただこのメール同期、メールアドレスをキーとして同期してくれるのですが、Gmailの同一スレッドはひとくくりで見てしまうようで、同じスレッドに含まれる別アドレス宛に送ったメールも関連付けされてしまうようでした。
ちなみに価格ですが、連絡先、カレンダー、メールの同期のみであれば無償です。同社が提供している「Floarting Apps Suite」という取引先のタイムラインを参照できる機能を利用する場合は1ユーザーにつき月額23.95ドル発生しますが、同期用途にのみ利用する分には費用はかからないようです。ビジネスとして成立するレベルの売上になっているのか気になるところですが。
インストールを行うためにはGoogle Apps Market Placeから行う必要があるため、Google Appsの管理者権限が必要になります。また、Salesforceとの接続設定をこちら側で再設定することができないため、テスト環境での動作検証後に本番環境に適用する場合、サポートに依頼する必要があります(返信はとても早く、数時間後に返信がありました)。
メールの同期や管理機能に至らなさを感じるものの、カレンダーや連絡先の同期は問題なく動作したため、実利用も可能かと思ったのですが、テスト環境から本番環境に接続先を変える過程で動作が不安定になってしまったため、現時点では踏みとどまっています。
適用するユーザーや同期範囲を指定して利用できますので、最初から本番環境で試していれば、特に問題もなく使えたのかもしれません。
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