Enterprise Apps Now

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Salesforceとeラーニングの融合が魅力的なクラウドLMS 「Cornerstone」 が面白い

昨年末のSalesforce World Tour Tokyoの直前にCornerstoneをこのEnterprise Apps Nowでご紹介しました。その際は、概要に触れるのみでSalesforceと連携していることの価値についてはまるで分っていなかったのですが、その後お話を聞いている中でその面白さが分かってきたため、再度ご紹介したいと思います。

グローバルエンタープライズで実績を積み重ねている統合ラーニングサービス「Conerstone」 - Enterprise Apps Now

商談状況に応じた教育コンテンツを担当者に伝達できる「トリガーメッセージ」が面白い

CornerstoneはSalesforceプラットフォーム上で動作するLMS(Lerning Management System)です。特にSalesforceを意識しなくても利用はできるのですが、Salesforce、特にSales CloudやCommunity Cloudと組み合わせて利用する「トリガーメッセージ」機能が魅力的です。

具体的には、自社や代理店の営業担当者が日頃の販売活動においてSalesforceに商談の状況や必要事項を登録したとします。その際に事前に設定しておいたある特定の条件を満たした場合、その状況に合わせた教育コンテンツの利用を促すメッセージをポップアップで表示することができる機能です。

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Cornerstone for Salesforce

例えば、お客様の業態や企業規模が入力されたタイミングで、関連する事例や業界向けの提案方法に関するコンテンツの参照を促したりすることができるわけです。フェーズや入力項目、取引先やリードの内容など、おそらく大半の情報を元にして配信できると思います。とても面白い機能です。

また、このトリガーメッセージは社内だけでなく、Community Cloudでも利用できるため、パートナーに向けても教育コンテンツの存在を適切なタイミングで伝えることが可能です。

トレーニングの受講状況はすべてCornerstone側で管理・分析できるため、成約率や商談の進捗状況と担当者のトレーニング受講状況との関連性を見たりすることもできそうです。

Salesforce(SFA/CRM)と融合することの魅力

Cornerstoneは以前ご紹介した通り、LMSとして提供している機能が他社と比べて飛び抜けているわけではないと思っています。トレーニングを軸にした社内コラボレーション機能や人材育成に関わる管理・分析機能にしても同種の機能を持ったサービスは他にもあるでしょうが、SalesforceのようなSFA/CRMと融合することでシナジーを生んでいるLMSはあまり見かけません。

Salesforceと直結することで、社内コラボレーション機能一つを取ってみても、単純なトレーニングに関するコミュニケーションだけでなく、特定の商談のフィードに教育コンテンツやその使い方について書き込んだりと、単体のLMSよりもより具体的で現場に即した使い方ができます。

また、チームやパートナーのトレーニング進捗状況と商談の成約率や販売状況等を組み合わせて分析をしたりと、Salesforce内部に全て情報が格納されているからこそ容易にできることの幅も広がるのではないかと思います。

このあたりは、このCornerstoneに限らず、AppExchange上で公開されている各種アプリにも言えることなのでしょう。Salesforceを導入、稼働後に他の業務をforce.com上でシステム化することの価値も同じですね。

勉強になります。

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Cornerstone for Salesforce


Cornerstone for Salesforce (Japan) - Cornerstone OnDemand, Inc. - AppExchange